東洋医学から見る髪と「血」「腎」の関係|奈良・結崎

SOKOKARA結崎院 - 東洋医学で考える髪と「血」「腎」の関係のイメージ

「東洋医学では、髪ってどう考えるんですか?」——施術中によくいただく質問です。髪の悩みで鍼灸を選ばれる方は、たいてい他の方法も一通り調べたうえで「東洋医学ならではの見方があるなら知っておきたい」と思われるようです。この記事では、奈良・磯城郡川西町結崎の育毛鍼灸院SOKOKARAが、古くから言われてきた「髪は血の余り」「腎の華は髪」という2つの考え方を噛み砕いてご紹介します。難しい話ではなく、聞いてみれば「なるほど、それはそうやね」と思える内容です。

目次

東洋医学では、髪は「血の余り」と考えられてきた

東洋医学に「髪は血の余り(かみはけつのあまり)」という古い言い回しがあります。体をめぐる「血(けつ)」が十分にあり、なおかつ余裕がある状態ではじめて、体の一番末端である髪まで栄養が行き渡る、という考え方です。

ここでいう「血」は、西洋医学の血液とぴったり同じものではなく、体をめぐって全身に栄養を届けるはたらき全体を指す、もう少し広い概念です。それでも、言っていることの中身は素直に頷ける話だと思います。心臓から一番遠く、体の一番上にある頭。そこへ栄養を届けるには、届けるものが足りていて、道筋がふさがっていないことが前提になります。

逆にいえば、食事が細っている・睡眠が足りない・働きすぎている・強いストレスが続いている、といった状態が重なれば、体は生命維持に必要な場所を優先します。髪は後回しにされやすい場所です。「疲れが続いた時期のあとに抜け毛が増えた気がする」という体感は、東洋医学の見立てともよく合います。

もうひとつのキーワード「腎の華は髪」

東洋医学にはもうひとつ、「腎の華は髪(じんのはなはかみ)」という言葉があります。髪は「腎」の状態が表に現れる場所だ、という意味です。

この「腎」も、西洋医学でいう腎臓そのものではありません。東洋医学の「腎」は、生まれ持った生命力を蓄えておく場所と考えられていて、成長・老化・生殖といった、長い時間をかけて進むはたらきに関わるとされています。年齢とともに「腎」の力が目減りしていく状態を「腎虚(じんきょ)」と呼び、髪のボリュームが落ちる、ツヤがなくなる、白髪が増えるといった変化と結びつけて説明されてきました。

これも、言われてみれば当たり前に近い話です。髪の変化は、多くの方にとって年齢とともに現れます。東洋医学は、その「加齢による全身のゆるやかな変化」を「腎」という言葉でまとめて捉え、髪をその目印のひとつと見てきた、というわけです。特に女性では、更年期世代の薄毛・抜け毛のようにホルモンの変化が重なる時期と、この考え方が重なる部分があります。

なお実際には、「血の不足タイプ」「腎の弱りタイプ」ときれいに二分できる方はあまりおられません。忙しさ・睡眠不足・食事の偏りは「血」が足りにくい側、年齢や冷えは「腎」が弱りやすい側、そしてストレスや自律神経の乱れはめぐりを滞らせてどちらにも影響する——というように、多くは両方が少しずつ関わっています。髪だけを切り離さず、体全体の状態が髪に出ていると捉えるのが、東洋医学の見方です。

夏の終わりは「血」が消耗しやすい時期

8月のいま、この話をご紹介するのには理由があります。東洋医学では、暑さと大量の発汗、冷たい飲食による内臓の冷えが重なる夏は、「気」と「血」を消耗しやすい季節と考えられてきました。夏バテで食が細り、寝苦しさで眠りが浅くなれば、体に入ってくるものも回復に使える時間も減ります。

そして髪の変化は、その場ですぐには出ません。少し時間を置いて、秋口に「抜け毛が増えた」という形で気づかれる方が多いのはよく知られたところです。だからこそ、夏の終わりのいまが、体の側を整えておく時期だとお伝えしています。季節の流れは秋の抜け毛は夏から始まる|今できる頭皮メンテナンスにまとめています。

「血」と「腎」をいたわる、昔からの養生

東洋医学の養生は、拍子抜けするほど地味です。ただ、地味だからこそ続けられます。

  • 黒い食べもの:東洋医学では、黒ごま・黒豆・黒米・ひじき・きくらげなど色の黒い食材が「腎」を養うとされてきました。おかずを一品増やすのが大変なら、ごはんに黒ごまをふる程度で構いません。
  • 血のもとになるもの:赤身の肉・魚・卵・大豆製品・レバー・ほうれん草など。夏場に主菜を抜く日が続いていないか振り返ってみてください(髪と食事・意識したい栄養素)。
  • 冷やしすぎない:「腎」は冷えに弱いとされます。冷たい飲みものを一日中とり続けない、冷房の部屋で足元を冷やさない。それだけでも違います。
  • 湯船につかる:シャワーで済ませがちな季節ですが、ぬるめのお湯に短時間でも入ると、めぐりと寝つきの両方に働きかけます。
  • 夜更かしを減らす:東洋医学では、夜は「血」を蓄える時間と考えます。日付が変わる前に横になる日を、週に何日か作るところから。

どれも新しい話ではありません。それでも、髪のようにゆっくり育つ場所ほど、こうした地味な積み重ねが土台になります。なお、食事や生活習慣の工夫は健康づくりの一環であり、感じ方には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。

東洋医学の見方は、西洋医学と対立するものではない

ここは誤解のないようにお伝えしておきたい部分です。「東洋医学で説明できるから病院はいらない」ということでは、まったくありません。

急に抜け毛が増えた、円形に抜けている、地肌に赤みやかゆみがある、といった場合は、まず皮膚科など専門の医療機関で診ていただくことが先です。AGAやFAGA、脂漏性皮膚炎、甲状腺や貧血など、体の内側が関わっているものは、検査と診断があってはじめて分かります。お薬を処方されている方は、自己判断でやめたり減らしたりしないでください。

そのうえで、「診てもらったし、お薬も続けている。あとは体の側の条件を整えたい」という段階で、東洋医学の見方が役に立ちます。西洋医学は原因を特定して的を絞るのが得意、東洋医学は全身のバランスを見るのが得意。役割が違うので、組み合わせるのが自然です(皮膚科の治療と育毛鍼灸の組み合わせ方)。

SOKOKARAの育毛鍼灸が見ているところ

当院の育毛鍼灸では、頭皮だけを見ることはしません。カウンセリングでは、睡眠の状況、食事の内容、生活のリズム、冷えの有無、首肩のこわばり、通院中のクリニックやお薬まで、ひととおりうかがいます。「髪の相談に来たのに、そこまで聞かれるとは思わなかった」と言われることもありますが、東洋医学の考え方に沿えば、これがごく普通の手順です。

施術では、頭皮への鍼にくわえて、首・肩まわりのこわばりをゆるめ、体全体のめぐりを促すことを目的としたアプローチを組み合わせます。施術後には「頭が軽くなった」「その日はよく眠れた」といったご感想をいただくことがあります(感じ方には個人差があります)。

結崎院はベッド1台の完全予約制で、他の方と顔を合わせることがないため、人目を気にせずご相談いただけます。育毛鍼灸そのものについては育毛鍼灸とは?薄毛に寄り添う理由もご覧ください。

よくある質問

Q. 東洋医学の「腎」は、腎臓のことですか?

A. いいえ、同じものではありません。東洋医学の「腎」は、生命力を蓄え、成長・老化・生殖に関わるはたらき全体を指す考え方です。健康診断で腎臓の数値に問題がなくても、東洋医学的には「腎が弱っている」と見立てることがありますし、その逆もあります。西洋医学の検査結果と混同なさらないようご注意ください。

Q. 黒ごまや黒豆を食べれば髪が増えますか?

A. 食べもので髪が増えると断言することはできません。黒い食材は東洋医学で古くから「腎を養う」とされてきた食養生のひとつで、栄養面でもたんぱく質やミネラルを含みます。あくまで日々の食事のバランスを整える一助としてお考えください。

Q. 自分が「血」不足なのか「腎」の弱りなのか、どう見分けますか?

A. 東洋医学では、脈や舌の状態、冷え・疲れ方・睡眠・月経の状況などを合わせて見立てます。多くの方は両方が混ざっているため、自己診断で無理に決めなくて大丈夫です。

Q. 東洋医学の考え方だけで薄毛に向き合っても大丈夫ですか?

A. 東洋医学だけで完結させることはおすすめしていません。原因を確かめる意味で、皮膚科やAGA・FAGAを診ているクリニックの受診を先に、とお伝えしています。診断とお薬は医療機関の領域、生活面・体質面のサポートは鍼灸院の領域と考えて、両輪で進めていただくのが安心です。

ご予約・院のご案内

SOKOKARA鍼灸整体院 結崎院は、近鉄結崎駅から徒歩5分。完全予約制・ベッド1台の落ち着いた空間で、おひとりずつ丁寧に向き合う育毛鍼灸院です。

  • 院長:藤武 智
  • アクセス:奈良県磯城郡川西町結崎(近鉄結崎駅 徒歩5分)
  • 営業時間:10:00〜24:00
  • 休診日:木・日・祝
  • ご予約:LINEのみ(完全予約制)
  • 育毛鍼灸:初回体験 5,000円/通常 16,500円(別途 初診料 3,000円)

夜遅い時間まで営業しているため、お仕事帰りでも通いやすいとお声をいただきます。大阪・京都・兵庫など関西各地からも通っていただいています。「東洋医学の考え方も取り入れて、体の側から整えたい」という方は、お気軽にご相談ください。

▼ ご予約はLINEから
https://lin.ee/wAvjldM

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※本記事は東洋医学の一般的な考え方をご紹介したものであり、効果効能を保証するものではありません。体の状態には個人差があります。診断やお薬に関するご判断は医療機関にご相談ください。

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